研究領域 | ナノスピン変換科学 |
研究課題/領域番号 |
26103006
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
村上 修一 東京工業大学, 理学院, 教授 (30282685)
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研究分担者 |
多々良 源 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, チームリーダー (10271529)
Bauer Gerrit 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10620213)
前川 禎通 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 上級研究員 (60005973)
永長 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60164406)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
164,580千円 (直接経費: 126,600千円、間接経費: 37,980千円)
2018年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2017年度: 37,050千円 (直接経費: 28,500千円、間接経費: 8,550千円)
2016年度: 37,180千円 (直接経費: 28,600千円、間接経費: 8,580千円)
2015年度: 30,550千円 (直接経費: 23,500千円、間接経費: 7,050千円)
2014年度: 24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)
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キーワード | スピンエレクトロニクス / 物性理論 / 磁性体 / スピン流 / 磁性 |
研究成果の概要 |
新学術領域「ナノスピン変換科学」の理論班として、スピン変換にかかわる様々な新規現象を理論的に予言した。代表的な成果として、スピン流の緩和による力学的トルク生成理論・スピン流を介した流体発電現象の理論・スピン変換及びスピン輸送の帯磁率理論と反強磁性体への応用・マルチフェロイックス物資におけるエレクトロマグノンのシフトカレントの理論・フォノンの非相反伝播の理論・YIGおよび関連物質でのスピン変換現象の理論・フォノン角運動量の誘起とスピン変換に関する理論・らせん系の結晶のスピン構造と軌道磁化の理論を構築した。関連して同領域の実験研究者と共同で、実験方法の構築や実験データの理論的解釈を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でスピン変換に関わるさまざまな新現象を発見・探索し、またスピン変換現象に理論的な理解を与え、統一的な学理を与えることができた。スピン変換現象の多くは、単純で普遍的な構造・材料に発現しており、特殊な材料、複雑な構造、強磁場・高圧・極低温等の極端な環境を必要としないものが多い。そのため今後のさらなる研究の深化や他分野への波及効果、さらには応用の可能性も期待されるものが多い。例えば材料科学としては、多種多様な磁性体の物性を理解するために、スピン変換現象は好適な舞台であることを明らかにした。さらに液体や力学的トルク、フォノン等を、新たにスピン変換現象の舞台となることを示した。
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