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パソコン通信による電子縁コミュニティ形成の事例研究

研究課題

研究課題/領域番号 04801022
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関東北学院大学

研究代表者

谷田部 武男  東北学院大学, 教養学部, 助教授 (50150769)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード電子ネットワーク / パソコン通信 / 電子縁 / コンピユータ・ネットワーク / 電子縁コミュニティ / コンピュータ・ネットワーク
研究概要

1.本年度は、前年度調査を補充するための現地調査を実施するとともに、調査対象者とパソコン通信で継続的にコンタクトをとることで面接調査を補完した。前年度同様、(1)岐阜地区の草の根BBS、(2)仙台地区のBBS、(3)名古屋地区ならびに東京地区のマスターネットの会員グループを対象に、とくに電子縁コミュニティ集団の形成過程を重点的に調べた。
なお、派生的に他のいくつかのBBS関係者(とくにシスオペ)ともコンタクトをとった。
2.特定ケースのものなので必ずしも一般化することはできないが、調査から得られた知見を整理すると、
(1)パソコン通信の機能は実に多様だが、電子縁コミュニティを形成する作用をもつ点で「コミュニケーション機能」(データベースやトランザクションではなく)、とくに電子会議室の機能は特筆すべきである。
(2)電子会議室/電子メール機能によって、パソコン通信以外のメディアでは出会うことがなかったであろう多様な階層のユーザが、親しく密接に交流するにいたる経緯を具体的にたどることができた。これは異業種間時間差コミュニケーションを可能とするパソコン通信のメディア的特性によるものである。
(3)電子縁による連帯集団は、きっかけが電子縁である点が特異であるものの、そのオフラインつまり実生活上での交流は他の「同好の士」集団ととくに大きく異なるものではない。ただし、その連帯感が、ネットワーク上での時間的空間的制約から自由なコミュニケーションによって絶えず維持・強化される点は特徴的である。
(4)ただし、そのメディア的特性の故に、利用者のフレーミングや「燃え尽き」現象などネットワーク・コミュニケーションのマイナス面も目立ってきている。

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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