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ヒトES細胞を用いた生活習慣病血管合併症に対する新規血管再生医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04J00354
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 内分泌学
研究機関京都大学

研究代表者

曽根 正勝  京都大学, 医学研究科, 助手

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード内分泌学 / ヒトES細胞 / 再生医療 / 血管再生 / 血管内皮細胞 / 血管平滑筋細胞
研究概要

我々は、これまでに、マウス、サル、ヒトES細胞から血管前駆細胞を同定することに成功し、血管内皮細胞および平滑筋細胞を分化誘導することに成功した。さらに、ヒトES由来血管内皮細胞および平滑筋細胞をヌードマウス大腿動脈結紮下肢虚血モデルへ経動脈的に移植を行ったところ、内皮細胞移植群・平滑筋細胞移植群・両者移植群において対照群(生理食塩水のみ)および末梢血由来内皮前駆細胞(EPC)移植群に比べレーザードップラー血流計にて有意な血流回復増加を認め、免疫染色にてcapillary densityの増加を認めた。また、ヒトES細胞由来血管内皮細胞単独移植群に比べ、ヒトES細胞由来血管内皮および平滑筋細胞両者移植群では、より血管径の大きな新生血管が構築され、血流回復の長期効果も有意に高かった。それらの結果をもとに、さらにマウス脳梗塞モデルにおける移植治療の効果を検討した。マウス中大脳動脈の一過性阻血により脳梗塞を作成し、経動脈的にヒトES細胞由来血管内皮および平滑筋細胞両者移植を行ったところ、血管構成細胞投与群において、対照群と比べ、レーザードップラー法にて有意な虚血域の脳血流増加を、免疫染色にて梗塞内血管密度の増加を認め、さらに免疫染色にて梗塞域の縮小およびrota-rod法にて運動神経機能の改善を認めた。これらの結果より、ヒトES細胞由来血管構成細胞は、脳虚血組織において、血管再生とそれに伴う神経機能改善の有力な材料となりうる可能性が示され、複数の実験動物虚血モデルにてヒトES細胞由来血管内皮細胞および平滑筋細胞の血管再生治療の細胞材料としての有用性が示唆された。
また、我々は、ヒトES細胞から成熟した血管構成細胞に至る発生・分化メカニズムを解明するため、ヒトES細胞セルラインHES3、KhES-1、ヒトES細胞由来血管前駆細胞、ヒトES細胞由来血管内皮細胞、ヒトES細胞血管平滑筋細胞についてRNAを回収し、Affymetrix社のマイクロアレイにて血管発生分化に関わる遺伝子発現を網羅的に解析しデーターベースを作製した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ヒトES細胞を用いた血管再生治療2006

    • 著者名/発表者名
      曽根正勝, 中尾一和
    • 雑誌名

      医学のあゆみ Vol.220, No.2

      ページ: 171-174

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 血管の再生医療2006

    • 著者名/発表者名
      曽根正勝, 伊藤裕
    • 雑誌名

      最新医学 第61巻第10号

      ページ: 2153-2159

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] The neuron-protective and vasculo-neuro-regenerative roles of adrenomedullin in ischemic brain and its therapeutic potential.2006

    • 著者名/発表者名
      K.Miyashita, M.Sone, et al.
    • 雑誌名

      Endocrinology 147

      ページ: 1642-1653

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] アドレノメデュリンの血管保護再生における意義2004

    • 著者名/発表者名
      宮下和季, 伊藤 裕, 曽根正勝 他
    • 雑誌名

      血圧 11

      ページ: 49-53

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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