研究課題/領域番号 |
06454259
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 健太郎 東京大学, 保健管理センター, 助教授 (60179116)
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研究分担者 |
福嶋 康之 東京大学, 医学部(病), 医員
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | ヒスタミンH_2受容体 / 受容体機能調節 / 人工突然変異遺伝子 / 受容体燐酸化 / C-キナーゼ / ヒスタミンH2受容体 / ヒスタミン受容体 |
研究概要 |
クローニングしたイヌヒスタミンH2受容体の機能発現に関わる分子機構を解析するために、以下の実験を行い、新たな知見を得た。 (1)3カ所の糖鎖付加部位の変異遺伝子を作成しこれらをCHO細胞に発現させ、受容体のみかけの分子量変化、リガンド結合性、細胞内情報伝達系、受容体発現部位の細胞局在等について検討し、これらが糖鎖付加の有無によって影響されないことを明らかにした。この研究成果は、和文ならびに英文論文として発表した。 (2)受容体機能発現の調節に関わる細胞内機構を検討し、ヒスタミンH2受容体刺激に伴って活性化される細胞内情報伝達系の一つであるC-キナーゼ系が、H2受容体の感作に関わっている可能性を見いだした。この結果は平成8年度に国内外の学会で報告する予定であり、また現在論文としてとりまとめて投稿中である。 (3)受容体脱感作および感作に関わると考えられる受容体燐酸化の有無について検討し、予備的な実験結果であるがH2受容体の燐酸化が認められることを明らかにしえた。これについては燐酸化部位の同定とともに、燐酸化に関わると考えられる受容体キナーゼとCキナーゼとの関係についてさらに詳細に解析を行い、近く学会に報告する予定である。 (4)受容体機能の調節に関与すると考えられるもう一つの細胞機構である受容体のinter nalizationの機構について、受容体の一末端部位を欠損した変異受容体を作成・発現させ、受容体のこの部位がinter nalizationに関与していること、脱感作と独立にこの現象が認められることを示した。この成果については、平成8年度の米国消化器病学会において発表を予定している。
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