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フランスにおける公的扶助制度

研究課題

研究課題/領域番号 06801026
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関広島女子大学 (1996)
白梅学園短期大学 (1994-1995)

研究代表者

都留 民子  広島女子大学, 生活科学部, 助教授 (00236952)

研究期間 (年度) 1994 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード失業者 / 新しい貧困 / 不安定 / 排除 / 参入 / 扶助 / 最低限所得 / 貧困 / 不安定性 / 参入・組み込み / 社会的排除 / 失業 / 新しい貧困者 / 家のない人々(SDF) / 社会保護 / 社会手当 / 無拠出給付 / ステイグマ
研究概要

フランスの現代的貧困の性格分析では、特に1990年代にはいり指摘されるようになった、「社会的排除」のプロセス、そして市民権(citoynnete′)の解体という性格について分析した。それはフランス革命以降の民主主義の危機、つまり単なる金銭問題にとどまらない新しい貧困の様相であり、本質であることを明らかにできた。研究は、社会学者の知見だけでなく、法律学、経済学、さらに地域調査等々の文献、報告書も参考にした。
次に第2次大戦後の「福祉国家」における社会保障制度の特徴と、扶助の性格を明らかにし、1988年創設の新しい扶助(参入最低限所得、以下RMIとする)の登場の必然性を指摘した。RMIは、第一に貧困者(特に稼働能力者)とその家族への最低限所得の保障、第二に貧困者に雇用、住宅の確保、そして医療保険の一般化を通じて社会での定在(位置)を確固とするものにする「参入(insertion)」を課題とするが、特にコミューン福祉事務所と民間援助団体の援助を分析して参入援助の行きづまりを明らかにした(1996年12月-1997年1月の現地調査)。ただし、前年度の研究成果として、貧困者の所得保障の「安全網dernier jilet」としての役割では大きな成功を納めていることは、等閑視すべきではない。
労働市場の悪化、失業者のさらなる増大という経済状況の中で、RMI、そして最低限所得保障一般をめぐる論議が活発化しているが、その分析をおこない、貧困との闘い(lutte contrela pauvret′e)の土台は雇用政策(特に公的就労の創出)であり、扶助は貧困者、特に失業者の尊厳ある生活を保障するに足る最低限所得の確立を第一義的目標であることを結論した。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 都留民子: "フランスの社会保障「改革」" 福祉のひろば. No.67. 120-126 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 庄司洋子: "貧困・不平等と社会福祉(分担執筆.12章 社会手当と生活保障)" 有斐閣(4月発行予定), (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "the Recent Reform of Social Security" Forum of Social Welfare. 67. 120-126

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 都留民子: "フランスの社会保障改革" 福祉のひろば. No.67. 120-126 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 庄司洋子他編: "貧困・不平等と社会福祉 執筆分担12章社会手当と生活保障" 有斐閣(4月発行予定), (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "フランスの貧困とその援助活動(4)福祉事務所の役割" 福祉のにひろば. No.62. 79-84 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "フランスの貧困とその援助活動(5)「福祉国家」の連帯" 福祉のにひろば. No.63. 78-83 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "フランスの最低限所得(RMI)制度の受給者" 白梅学園短期大学紀要. 32号(発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "翻訳フランス経済社会評議会「極貧と社会的経済的不安定」" 白梅学園短期大学研究紀要. 31号(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "福祉事務所の役割(フランスにおける貧困との援助活動(4))" 福祉のひろば. 62号(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 都留民子: "ウエザンスキレポートにおける貧困との闘い" 共著書 社会保障研究会編「社会保障の権利と思想、その運動」. (発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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