研究課題/領域番号 |
07672390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
別府 正敏 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (60114633)
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研究分担者 |
菊川 清見 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90120146)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 酸化的ストレス / 生体防御 / マクロファージレクチン / 細胞傷害 / 細胞認識 / ポリラクトサミン糖鎖 / 老化赤血球 / アポトーシス細胞 / マクロファージ / 老化細胞 |
研究概要 |
本研究は、酸化ストレスにより傷害を受けた赤血球を健常人血中の抗band3糖タンパク質自己抗体及びマクロファージが認識するというこれまでの知見をふまえ、その認識機構を解明するとともに、酸化ストレスの関与が示唆されている老化細胞、アポトーシス細胞に対するマクロファージの反応性についても検討したものである。 I 酸化変性細胞の認識機構の解明 1)酸化赤血球の膜ではband3が凝集し、その結果、誘導されるband3のポリラクトサミン型糖鎖の細胞表面におけるクラスターが、抗band3自己抗体のリガンドになることを明らかにした。 2)マクロファージが認識する酸化赤血球表面の構造もband3のポリラクトサミン型糖鎖のクラスターであることを明らかにした。 3)酸化赤血球の認識にかかわるマクロファージ細胞膜のポリラクトサミン結合性レセプターの精製と構造解明に取り組み、(1)ヒトマクロファージ膜に、酸化赤血球膜ポリラクトサミン糖鎖を特異的に認識するレセプタータンパク質が数種存在することを見出した。(2)次いで、これらポリラクトサミン結合性レセプタータンパク質のうち主要なタンパク質として、分子量50kDaのタンパク質を精製し、そのN末端アミノ酸10残基の配列を決定した。この配列のホモロジー検索の結果、新規タンパク質であることがわかった。 II 老化細胞の認識機構 老化体細胞のモデルとして、in vitroでインキュベーションを行った好中球はヒトマクロファージにより認識されることがわかった。 III アポトーシス細胞の認識機構 ある種の薬物によりアポトーシスを誘導した培養細胞はマクロファージにより認識されたが、認識を受ける部位、および、この部位の形成における酸化ストレスの関与は明らかではない。
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