研究課題
特別研究員奨励費
平成22年度は、次のような課題を実施した。(1)tRNA m7G46修飾の役割を明らかにする。好熱菌tRNA m7G46修飾酵素遺伝子破壊株を用い、温度変動時の生育状況、タンパク質合成量、他tRNA修飾量の変動に着目し、生化学解析、分子生物学的解析を行った。これにより、本研究の最大目標である、m7G修飾を中心としたtRNA修飾ネットワークを提示することができた。(2)好熱菌型TrmBの触媒メカニズムの推定とX線結晶構造解析好熱菌型TrmB変異酵素を14種作成し、これらの反応速度論的解析を行った。この結果と、既知TrmB-AdoMet複合体の構造解析データから、反応メカニズムの推定を行った。さらに、TrmB-tRNA-AdoMet複合体の結晶化にも着手した。(3)古細菌由来tRNA m7Gの分析これまで未同定であった古細菌由来m7Gの存在を明らかにした。現在、当該酵素遺伝子候補の解析が進行中であり、遺伝子の同定を目指している。また、東京薬科大学の協力により、当研究室でも培養を行うことができるようになった。
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Nucleic Acids Research
巻: in press
Nucleic Acids Research 38
ページ: 942-957
Journal of Biological Chemistry. 284
ページ: 20467-20478
http://www.ehime-u.ac.jp/~achem/bchem/