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タンパク質の逆輸送を担うレトロトランスロコンの実態解明と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 08J10528
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 細胞生物学
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

樋口 由佳 (江浦 由佳)  独立行政法人国立循環器病研究センター, 分子病態部, 日本学術振興会特別研究員PD

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードタンパク質 / 逆輸送 / ストレス
研究概要

小胞体に生じた構造不全タンパク質を積極的に分解する細胞機能を小胞体関連分解(ERAD)と呼ぶ。ERAD研究において、分解対象タンパク質の逆輸送メカニズムの解明は、最重要課題のひとつである。本研究では、逆輸送を担うレトロトランスロコンの候補として報告されているDerlin遺伝子ファミリーに属する全遺伝子、Derlin-1、Derlin-2、Derlin-3のノックアウトマウスを作製・解析し、Derlinの分子機能を解明する。また、Derlinとともに機能する他のERAD関連蛋白質、とくに当研究室で同定したHerpを中心にERAD複合体の実態を解明する。平成22年度は野生型マウスとHcrp KOマウス(正常に成長、繁殖することを解析済み)を用いて、小胞体ストレスの有無でのERAD因子群の発現量の変化を解析した。各マウスの腹腔内に、小胞体ストレス誘導剤であるツニカマイシン(Tm)あるいはPBS(コントロール)を注射したあと、経時的(注射後3,6,12,24時間)に肝臓、腎臓、および膵臓を摘出した。これらの臓器におけるERAD因子発現量の変化をタンパク質レベル(ウエスタンブロッティング)とmRNAレベル(RT-PCR)で解析した。以上の実験により、1)小胞体ストレスに対するERAD因子発現量の応答に臓器間で違いがあること、とくにDerlin-3について、肝臓では小胞体ストレス時のみに発現がみられ、かつ、その発現は一過的であるのに対し、膵臓では構成的に発現が見られること、2)Herpの欠損が他のERAD因子の発現量に影響を及ぼすこと、3)Herp欠損による慢性的な小胞体ストレス状態は起こっていないことを明らかにすることができた。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 小胞体とミトコンドリアをつなぐ蛋白質2009

    • 著者名/発表者名
      江浦由佳
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 54

      ページ: 277-277

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] リング状に並んだ膜蛋白質が小胞体の管状構造を生む2008

    • 著者名/発表者名
      江浦由佳
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 53

      ページ: 871-871

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Derlin-1 and Derlin-2 but not Derlin-3 deficient mice were embryonic lethal.2010

    • 著者名/発表者名
      Yuka Eura
    • 学会等名
      50^<th> Annual Meeting of ASCB (第50回米国細胞生物学会年会)
    • 発表場所
      フィラデルフィア,米国
    • 年月日
      2010-12-14
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 小胞体関連分解(ERAD)因子の発現量は臓器依存的に調節されておりDerlin-3欠損の影響を受ける2010

    • 著者名/発表者名
      樋口(江浦)由佳
    • 学会等名
      BMB2010(第83回日本生化学会大会・第33回日本分子生物学会大会・合同大会)
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2010-12-10
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Interactions among Endoplasmic Reticulum-Associated Degradation(ERAD)Complex Components Dynamically Change in Response to ER Stress In Vivo2009

    • 著者名/発表者名
      Yuka Eura-Higuchi
    • 学会等名
      49^<th> Annual Meeting of ASCB(第49回アメリカ細胞生物学会年会)
    • 発表場所
      San Diego, CA
    • 年月日
      2009-12-06
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 各Derlin欠損マウスの作製と解析2009

    • 著者名/発表者名
      樋口(江浦)由佳
    • 学会等名
      特定領域研究「タンパク質の社会」班会議
    • 発表場所
      伊賀市
    • 年月日
      2009-11-13
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 小胞体関連分解ERADではたらくDerlin-1とDerlin-2の各欠損マウスは胎性致死となる2009

    • 著者名/発表者名
      樋口(江浦)由佳
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2009-10-22
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 小胞体関連分解に関わるタンパク質複合体の動態解析2008

    • 著者名/発表者名
      江浦由佳
    • 学会等名
      特定領域研究「タンパク質の社会」若手ワークショップ
    • 発表場所
      千葉市
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ERAD複合体の構成因子はERストレスに応答してダイナミックに変化する2008

    • 著者名/発表者名
      江浦由佳
    • 学会等名
      第81回日本生化学会大会第31回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸市
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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