研究課題/領域番号 |
09044092
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
指吸 俊次 高知大学, 理学部, 教授 (00019564)
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研究分担者 |
ポーター トッドD. ケンタッキー大学, 薬学部, 助教授
ステッグルス アランW. ノースイースタンオハイオ大学, 医学部, 教授
キャンベル ウイルバーH ミシガン工科大学, 生命科学部, 教授
PORTER Todd D. University of Kentucky, Department of Pharmacy, Associate professor
CAMPBELL Wilbur H. Michigan Technological University, Life Science, Professor
STEGGLES Alen W. Northeastern Ohio Medical Universtiy, Department of Molecular Biology, Professor
キャンベル ウイルパーH ミシガン工科大学, 生命科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | シトクロムb5遺伝子 / cDNAクローニング / リコンビナントb5 / 硝酸還元酵素 / シトクロムP450 / 薬物代謝 / ホルモン代謝 / シトクロムb_5 / 遺伝子 / 発現調節 / 機能解析 / タンパク質発現 |
研究概要 |
本共同研究では、シトクロムb5遺伝子の発現調節機構の解明と、タンパク質レベルでの機能解明のために、以下のような研究を行った。 1. 指吸は、海産無脊椎動物であるホヤのシトクロムb5のcDNAを2種類のホヤからクローニングした。ミサキマメイタボヤのcDNAは約1.8kbで、ユウレイボヤのb5cDNAは790bpで、両者とも哺乳動物b5のアミノ酸配列と約75%のホモロジーがあった。各々の可溶性b5発現系を構築し、大腸菌で発現させ精製し、性質をしらべ、哺乳動物のb5とよく似た性質をもつことを明かにした。 2. ステッグルスは、ブタ副腎から膜結合型、可溶型シトクロムb5のcDNAをクローニングし、それらの構造を決定した。ブタ副腎のシトクロムb5cDNAには、ヒト、ウサギのcDNAと同様に96番目のGluの後に24塩基の挿入配列があり、可溶性b5をコードする構造が発見された。また、副腎における膜結合型、及び可溶性シトクロムb5の発現はホルモン代謝と関連しており、シトクロムb5の発現がホルモン代謝に影響を与えることを明かにした。 3. ポーターは、ラット小胞体における薬物代謝にシトクロムb5がいかに関与するか調べるために、遺伝子組換えによりシトクロムb5、シトクロムP450、シトクロムP450還元酵素の各cDNAをpIN4ベクターに接続し、これらが同時に発現する発現系を開発した。シトクロムb5を同時に発現させた場合、薬物代謝機能は明かに上昇することが明らかとなった。 4. キャンベルは、硝酸還元酵素に含まれるシトクロムb5ドメインの役割を解析した。植物の硝酸還元酵素は、FAD結合ドメイン、シトクロムbドメイン、モリブドプテリンドメインが自然に融合したタンパク質である。本研究では、FAD結合ドメインとシトクロムbドメインを同時に大腸菌で発現させ、分子内での電子伝達機能を解析した。
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