研究課題/領域番号 |
09671715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
太田 博明 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70090008)
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研究分担者 |
春日 美智子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40276324)
高松 潔 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30206875)
冬城 高久 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30266564)
杉本 到 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90255513)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / エストロゲン / 骨代謝 / 骨髄細胞 / フローサイトメトリー / 骨密度 / インターロイキン / Bリンパ球 / 局所因子 / 器官培養系 / 骨吸収活性 / 骨芽細胞 / PGE_2 / mRNA / 骨髄造血 / 骨髄間質細胞 / IL-7 / 閉経 / 卵巣摘出 / フローメトリー |
研究概要 |
3年間の研究成果として(1)卵摘マウスの骨代謝における特性の解明:OVXマウスでは術後1週にてE_2値の低下が2週にて破骨細胞の増加と骨吸収の亢進に起因する海綿骨領域面積の減少が認められ、4週にて骨密度の減少が認められた。また、OVXマウスの骨髄細胞は有核細胞の著しい増加とPGE_2値の上昇が認められた。(2)エストロゲンの骨髄造血調節作用の解析と骨代謝調節作用との関連性:OVXでは骨髄細胞のうちB-220陽性率の上昇とMac-1、Gr-1陽性率の低下が認められた。なお増加したB-220陽性細胞はpro-B細胞であることを明らかにした。さらにin vitroではE_2はB細胞陽性数をほぼ用量依存的に抑制した。この機序としてエストロゲンがB細胞へ直接作用して増殖・分化を抑制するのではなく、間質細胞を介した間接的な機序によりB細胞の増殖・分化を抑制することが示唆された。(3)エストロゲンおよび局所因子がPGE_2産生および骨吸収に及ぼす作用とその機序の解析:マウス胎児骨の器官培養系においてIL-1はPGE_2産生を促進させ、骨吸収性を亢進させた。またIL-1およびIL-BはCOX-2 mRNAの発現亢進を用量依存的に抑制することにより、IL-1によるPGE_2産生作用および骨吸収を強く抑制した。さらにエストロゲンの作用の解析では、OVXマウスの骨および骨髄においてPGE_2産生の増加と骨吸収の亢進が認められ、さらにIL-1やIL-6等の局所因子は相乗的にのPGE_2の産生を促した。以上からエストロゲンは骨髄微少環境を調節し、PGE_2産生と骨吸収を促進する局所因子を骨吸収を抑制する局所因子のバランスを調節することが判明した。
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