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臨床の場における抑制(身体的拘束)に対する看護者の倫理的判断と対処行動-ICUでの抑制の実態と看護者の判断・行動に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672405
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 看護学
研究機関大分医科大学

研究代表者

小幡 光子  大分医科大学, 医学部, 助教授 (50264346)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード抑制 / ICU / 倫理的判断 / 対処行動 / 職業倫理 / 看護倫理
研究概要

本研究の目的は、(1)抑制(身体的拘束)がICUでどのような状況で実行されているのか。(2)抑制を行使するときの判断の根拠としているものは何か。という看護婦の判断や行動のプロセスを分析し、看護婦の倫理的問題に関する意思決定の能力を高め、抑制廃止の実践的課題を探ることである。研究対象は現在ICUで働く看護婦で研究協力が得られた12名、研究方法は半構成的な質問による面接調査である。分析はThmpsonの倫理的判断モデルを参考にした。その結果、看護婦は患者に尊厳や自律(意思)を気にかけつつも医療目的を優先する選択をする傾向があること、個人的には違う判断をするが職業人としてはこうすべきである、あるいは判断する立場にないと思い込んで行動を選択している傾向などが明らかになった。臨床看護婦には職業人としての'しばり'が強く作用していることが示唆された。看護婦が抑制を行う目的は、チューブやドレーンの抜去を防ぎ患者の生命の危険や安全を守るためであり、医療事故起こさないという看護者の職業人としての責任が強く作用していた。抑制の対象はいわゆる「せん妄」をきたした患者がほとんどであり、「せん妄」の予防や効果的な看護介入の方略の開発、リスクマネージメントの必要性が抑制の廃止と密接に関連していることが明らかになった。今後は「せん妄の予防的介入とリスクマネージメント」に焦点を当て研究をすすめていく予定である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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