研究分担者 |
大塚 俊明 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20113532)
稲垣 道夫 愛知工業大学, 応用化学科, 教授 (20023054)
VERTES A. エートヴェシュ大学, 教授
SKOWRONSKI J ボズナニ工科大学, 教授
MORAWSKI A. シュチェチン大学, 教授
金野 英隆 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50002316)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
本研究では,炭素の材料としての特徴,特異性を生かして,A)炭素材料自体の表面修飾,およびB)炭素被覆による金属・セラミックス材料の表面修飾による材料の機能性を向上・強化することを目的とした.成果は以下のようにまとめられる. A-1)酸化による炭素材料表面修飾:球状のフェノール樹脂を材料に,水中のトリハロメタンの吸着効率が高い炭素材料,分子ふるい性を持つ炭素材料などを作製し,孔構造の解析結果に基づいてそれら特性の発現機構を考察した. A-2)酸素プラズマ照射による黒鉛表面の修飾:非常に弱い酸素プラズマで天然黒鉛フレークを短時間処理することにより,表面から1,2層程度のみに欠陥クラスターを導入する方法を確立した. B-1)炭素被覆セラミックス粒子の作製:セラミックス粉末と液相炭素化する有機高分子化合物粉末を混合し,不活性ガス雰囲気中で加熱することによって,炭素で被覆されたセラミックス粒子が得られることを明らかにした. B-2)アルミニウム表面への炭素被覆:アノード酸化によって多孔質酸化皮膜を形成したアルミニウム材料に,均一で密着性のよい炭質被覆を形成する方法を確立した. B-3)炭素被覆遷移金属粒子の生成:遷移金属酸化物粒子と液相炭素化する有機高分子化合物粉末を混合し,不活性ガス雰囲気中で加熱することによって,炭素および黒鉛で被覆された遷移金属粒子が得られることを明らかにした.
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