研究課題/領域番号 |
10440189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大坪 徹夫 広島大学, 工学部, 教授 (80029884)
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研究分担者 |
瀧宮 和男 広島大学, 工学部, 助手 (40263735)
安蘇 芳雄 広島大学, 工学部, 助教授 (60151065)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ナノスケール分子 / オリゴマー / チオフェン / 分子ワイヤ / 分子素子 / 機能性有機材料 / オリゴチオフェン / 分子ワイヤー / 分子エレクトロニクス |
研究概要 |
機能性有機材料探索の一つのアブローチとして、最近ナノサイズをもつオリゴマー共役分子に脚光を浴びている。しかしながら、ナノサイズ分子の形状が走査型電子顕微鏡(STM)で容易に取り扱える10nm以上の構造をもつナノ共役分子は、未だほとんど知られておらず、未開の分野である。このような観点から、本研究では、単分散性ポリマーに相当する長鎖オリゴチオフェン分子の設計および創製研究を行い、72量体までの一連のオリゴチオフェンの合成に成功した。これらの長鎖オリゴチオフェン諸物性の検討は、電導性ポリマーの分野で課題の解明に極めて有効であった。もっとも大きな成果は、有効共役長は20〜30量体であり、その有効共役長が電導機構に大きな影響を与えている、さらに、キャリヤー活性種はバイダイマーとパイポーラロンであるとの重要な結論を得たことである。また、オリゴチオフェンの分子ワイヤへの応用研究の一つとしてオリゴチオフェンの両端にドナー基としてポルフィリン、アクセプター基としてフラーレンを導入した。ポルフィリン部を励起することによってひき起こされるオリゴチオフェンを経由する電子移動やエネルギー移動を観測した。電子移動やエネルギー移動の鎮長依存性よりオリゴチオフェンの分子ワイヤとしての性能について基礎データーを得ることができた。さらに、フラレーンを付けたオリゴチオフェンチオールを金板上への自己集合単分子膜の形成研究を行い、単分子を経由する光電変換素子の作成に成功した。
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