研究課題/領域番号 |
10460015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢澤 進 京都大学, 農学研究科, 教授 (90026550)
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研究分担者 |
渡辺 達夫 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教授 (10210915)
伏木 亨 (伏木 享) 京都大学, 農学研究科, 教授 (20135544)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | トウガラシ / カプサイシノイド類似新規物質 / カプシノイド / 脂肪代謝 / 熱産性作用 / 酸素消費 / 体脂減少 / カプサイシン類似物質 / 体熱産生 / カプサイシン類似新規物質 / 代謝促進 / 脂肪燃焼作用 |
研究概要 |
1.トウガラシ品種'CH-19甘'に含まれるカプシノイド類似物質を同定した結果、新規物質であることを認め、カプシノイドと命名した。 2.新規物質カプシノイドには、カプサイシノイドと同様動物において脂肪燃焼作用、鎮痛作用、血中のアドレナリン濃度の上昇作用などがあることを認めた。 3.バニリールアルコールと8-メチル-6-ノネン酸メチルを基質とし、遊離型並びに固定型リパーゼPL、QLを反応させることによりカプシノイドの人工合成に成功した。 4.品種'CH-19甘'の収穫適期は開花後20〜30日、即ち果実が濃緑〜赤色になる直前であることが明らかとなった。 5.品種'CH-19甘'の果実は収穫後28度で貯蔵すると2〜3日で約30パーセントのカプシノイドが分解するが、5度では数週間の貯蔵が可能であることが明らかとなった。 6.果実内カプシノイドが乾物g当たり6000〜7000mgを含む高含量系統p-7000の育成に成功した。 7.生産者圃場別(京都府、兵庫県、栃木県、タイ国)での果実内カプシノイド含量はそれほど差異がないことが認められた。 8.カプシノイドはバニリールアルコールと脂肪酸の縮合によって生合成されることがほぼ明らかとなった。 9.胎座組織をアルギン酸ナトリウムで固定化した反応系ではフェルラ酸、バニリンを添加することによりカプシノイドの著しい増加が認められた。 10.カプシノイドをマウスに与えると脂肪代謝が促進された。 11.品種'CH-19甘'の果実をヒトに与えると体熱産生が促進された。 12.品種'CH-19甘'の果実をヒトに与えると呼吸代謝が促進された。 13.カプシノイドはラットに3g/kgを与えても代謝異常は認められなかった。
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