研究課題/領域番号 |
10555268
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
舛岡 弘勝 広島大学, 工学部, 教授 (50034385)
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研究分担者 |
石川 矯 三菱化学株式会社開発本部技術開発室, 部長
佐藤 善之 広島大学, 工学部, 助手 (50243598)
滝嶌 繁樹 広島大学, 工学部, 助教授 (10188120)
坪井 明男 三菱化学株式会社水島開発研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
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キーワード | 溶解度 / ポリマー / データベース / 相平衡 / 気液平衡比 |
研究概要 |
本研究では高性能汎用ポリマーについてポリマー中の溶質の溶解度、拡散係数の測定を行い、測定値の蓄積を図ると共にこれらの推算法を確立し、ポリマー溶液物性のデータベースを構築することを目的とする。具体的には高性能汎用ポリマーを製造する際に重要である以下の物性値について測定を行い、これらの推算法を確立する。さらにこれらを基にデータベースの構築を図る。 1.高性能汎用ポリマー中の溶質の溶解度(気液平衡) ethylene + high impact polypropylene, propylene + high impact polypropylene ethylene + high impact polypropylene 中の hexane の無限希釈気液平衡比 propylene + high impact polypropylene 中の hexane の無限希釈気液平衡比 Sanchez-Lacombe(S-L)状態式により2成分系気液平衡を相関し、得られた相互作用パラメータを用いることにより、3成分系であるhexane の無限希釈気液平衡比が良好に推算できることが明らかになった。 2.高性能汎用ポリマー溶媒の液液平衡 hexane + polyethylene, ethylene + hexane + polyethylene S-L状態式により2成分系液液平衡を相関し、得られた相互作用パラメータを用いることにより、3成分系の液液平衡が良好に推算できることが明らかになった。 3.ポリマーのPTV poly(butylene succinate), poly(butylene succinate-co-adipate), polylactide 生分解性であるこれらの3種のポリマーの溶融状態における比容積がグループ寄与状態式により良好に推算可能であった。 4.高性能汎用ポリマー系溶液物性のデータベースの構築 上述の測定結果に既往の測定値を加えデータベース化を行った。この結果については、工業技術院計量研究所馬場哲也博士らが開発中の分散型熱物性データベースの一部として近くインターネットによる公開を予定している。
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