研究課題/領域番号 |
13671072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
飯田 真介 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50295614)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / 染色体転座 / MUM1 / IRF4 / MAFB / 転写制御因子 / 標的遺伝子 / MIG / non-homologous end joining / BOB.1 / Pou2AF1 / Non homologens end joining / Multiple Myeloma / Double strand break repair gene / Pou2A1 / Ku80 / 染色体不安定性 |
研究概要 |
1.MUM1トランスジェニックマウス作成の試み: Eμ-SV-MUM1・myc tag-hGHコンストラクトを用いてトランスジェニックマウスを作成し経過観察を行ったがB細胞性腫瘍の発生は見られなかった。 2.MUM1とMAFBの転写標的遺伝子の同定: a)MUM1:マウスのproB細胞株であるBa/F3細胞株でMUM1の安定発現株を作成したところ、mock細胞に比して増殖能の促進を認めた。cDNAアレイを用いて転写標的遺伝子の同定を試みたところMonokine induced by IFNγ(Mig)が直接の標的遺伝子である事が判明した。5'-Migプロモーターを用いたレポーターアッセイではMUM1発現によりLuc活性亢進を認め、PU.1との共発現により協調作用を認め、MUM1の5'-Migプロモーター配列への結合も確認された。B-CLL細胞株においてMUM1発現株はMigの発現も陽性でありその受容体であるCXCR3の発現も陽性であった。そこでMigもしくはCXCR3に対する中和抗体を加えるとMUM1陽性B細胞株の増殖能は抑制された。 b)MAFB : MAFB遣伝子がPI3-K-Akt経路の下流に存在するARK5の発現を正に調節している事を明らかにした。またARK5を遺伝子導入したB細胞株においては低グルコース状態に対する細胞死の抑制とフィブロネクチンへの接着能の亢進を認めた。 3.Non-homologous end joining(NHEJ)を担当する二本鎖DNA修復蛋白群の検討: 骨髄腫細胞株14株を用いて検討した結果、Ku70,XRCC4の変異は認めなかったが、Ku80,Ligase4,DNA-PKcsについてはそれぞれ1、1、2株において片アレルでのミスセンス変異を認めた。したがって28.6%(4/14)においてNHEJ蛋白群の変異を認めた。
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