研究課題/領域番号 |
14104009
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
後藤 勝年 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30012660)
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研究分担者 |
桜井 武 (櫻井 武) 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (60251055)
山中 章弘 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60323292)
三輪 佳宏 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
102,700千円 (直接経費: 79,000千円、間接経費: 23,700千円)
2005年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2004年度: 22,360千円 (直接経費: 17,200千円、間接経費: 5,160千円)
2003年度: 33,540千円 (直接経費: 25,800千円、間接経費: 7,740千円)
2002年度: 35,620千円 (直接経費: 27,400千円、間接経費: 8,220千円)
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キーワード | オレキシン / 睡眠覚醒 / 摂食行動 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / スライスパッチクランプ / 神経回路 / 行動解析 / カルシウム感受性タンパク質 / カルシウム / イメージング / コレシストキニン / 破傷風毒素 / GFP / 免疫染色 / 睡眠 / セロトニン / アセチルコリン / ナルコレプシー / パッチクランプ / 遺伝子改変マウス / 脳室内投与 / カタプレキシー / 抗体 |
研究概要 |
オレキシンは1998年に申請者らによって同定された神経ペプチドである。オレキシンは逆行性薬理学的手法により同定されたため、その生理的役割が全く分かっていなかった。オレキシンの脳室内投与等の行動実験により、摂食行動を惹起する作用があることが判明した。さらにプレプロオレキシン遺伝子欠損マウスおよびオレキシン2受容体欠損マウスがナルコレプシーによく似た症状を示した事から、オレキシンが摂食行動だけでなく、睡眠覚醒調節においても重要な役割を担っている事が明らかになった。睡眠覚醒調節に関わる神経回路を同定するために、オレキシン神経細胞への入出力系について電気生理学的および形態学的解析を行なった。オレキシン神経細胞が視床下部外側野にまばらに存在する事から、その同定のためにトランスジェニックマウスを作成した。オレキシン神経細胞特異的に緑色蛍光タンパク質を発現するマウスを用いて電気生理学的解析を行なった結果、オレキシン神経細胞がノルアドレナリン、セロトニンによって抑制される事を見いだした。また、オレキシン神経細胞特異的に逆行性トレーサーを発現するトランスジェニックマウスを用いてオレキシン神経細胞への入力経路を形態学的に解析した。その結果オレキシン神経は扁桃体などから強い入力を受けている事や、前脳基底核のアセチルコリン神経細胞から興奮性の入力を受けている事が明らかになった。これらの結果により、オレキシン神経細胞を中心とした睡眠覚醒や摂食行動に関わる神経回路が明らかになった。
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