研究課題/領域番号 |
15K00661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
川端 美樹 目白大学, メディア学部, 教授 (50234117)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 環境問題報道 / メディアフレーム / 内容分析 / 自然観 / 環境観 / マスメディア / 環境観・自然観 |
研究成果の概要 |
本研究では日本における環境問題報道の現状とその受容を明らかにし、環境保全行動を促すための環境問題報道について考察した。研究の結果、テレビニュースの環境問題報道は量も情報も少なかった。新聞はテレビニュースより報道量が多かったが、政治的な視点の報道が多かった。意識調査の結果、若年層は環境問題に対する関心が低く、その自然観は情緒的で、科学的な知識や視点が乏しかった。さらに環境意識として自然の優位性が高く、自然が脆弱だと考える人ほど環境保全行動意識が高かった。今後の環境問題報道では、科学的な理解を促し自然の優位性・ぜい弱性のフレームを用いて環境配慮行動を促進することが重要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人々が直接その影響を知覚することが難しい地球環境問題については、マスメディアにおける報道がその問題の重要性認知に大きな役割を果たしている。さらにマスメディアはニュース報道においてその問題を理解する枠組み(メディアフレーム)を示しながら、人々の解釈を助けている。そのため、環境問題報道でどのようなメディアフレームが用いられるかは、人々の環境問題の理解や意味付けに大きな影響を与える。本研究の結果をもとに、日本における環境問題報道のメディアフレームのあり方について検討・考察し、さらに深刻になりつつある環境問題の解決に、メディア報道が少しでも貢献できる可能性を提言できると考えられる。
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