研究課題/領域番号 |
15K04074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
遠矢 浩一 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50242467)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 若齢介護 / ソーシャルサポート / 心理的支援 / きょうだい支援 / 家族支援 / 心理的健康 / 障害 / 疾患 / 同胞 / きょうだい / 若齢介護者 / 適応 / 国際比較 / 障がい / 関係性 / 認知 |
研究成果の概要 |
本研究は障害児者,病児者等を成員としてもつ要介護者家庭における若齢介護者の心身の健康を促す心理学的支援体制構築のための研究である。若齢段階から家族の介護役割を担わざるを得ないこどもたちの健康を保つための方策を探り,今後の福祉社会における家庭内介護の役割の在り方について考察し,臨床的支援を推進することを目的とした心理学的研究である。研究の結果,幼少期からの障害同胞・障害家族との関係性のみに視点を向けるのみならず,母子関係,また,母・同胞・家族といった多重関係,そこに親戚等を含んだ複層的関係性を考慮しながら,若齢介護役割を諸々の社会的・心理的サポートのもとで経験させる必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで重視されることの少なかった若齢時から家族の介護的役割を担わざるを得なかった子どもたちの心理的・身体的な健康を支えるための支援的視点を明らかにし,どのような社会システムが必要なのかを明らかにするための研究であった。本研究の結果,介護的役割は多少なりとも子どもたちにとって負担感を与えるものであるが,そこに精神的・物理的なサポートが加えられることで,子どもたちにとって単に負担感が蓄積されるのではなく,充実感や良好な家族関係が構築される可能性が示唆された。一見,家族の役割として当然視されうる介護役割をこどもに担わせる際の大人の留意点を示すことができた点で学術的な意義が示された。
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