研究課題/領域番号 |
15K08121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
飯原 なおみ 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40412390)
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研究分担者 |
吉田 知司 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (80220656)
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研究協力者 |
大原 昌樹
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ポリファーマシー / 骨折 / 高齢者 / 中枢神経系用薬 / 多剤併用 / 受診医療機関 / 骨粗鬆症 / 副作用 / レセプトデータ / 薬剤疫学 / 転倒 |
研究成果の概要 |
大規模レセプト情報を用いて、ふらつきを及ぼす薬(中枢神経系用薬)の同時併用に伴う脆弱性骨折発症リスクを推定した。少なくとも13か月は入院せずに暮らしていたが、2013年5月から2014年9月に脆弱性骨折を発症した麻薬非使用高齢者 約45万人を解析した。中枢神経系用薬の成分数増加に従い、脆弱性骨折発症リスクはほぼ直線的に増加し、異なるサブグループにおいても同様の結果が示された。5成分以上の中枢神経系用薬の脆弱性骨折発症リスクは、非使用に比べ、少なくとも約2倍増加した。中枢神経系用薬成分数と受診医療機関数は弱いが相関しており、受診医療機関数が多くなるにつれて中枢神経系用薬の成分数は増加した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いた大規模レセプト情報「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB Japan)」は、悉皆性にすぐれ、国民が使用した医薬品を、処方された医療機関に関係なく、患者ごとにレトロスペクティブに解析することが可能なデータベースである。この情報を用いて、脳に作用するふらつきを及ぼす薬を何成分も併用すると、軽微な力で生じる骨折の発症リスクが高まることを高齢者において示した。日本は、国民が望む医療機関を制限なく受診でき多くの医薬品が併用されがちである。服薬情報の、施設を越えた一元的管理を可能とする仕組みの完成が急がれる。
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