研究課題/領域番号 |
15K11343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
簡野 瑞誠 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (40345301)
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研究協力者 |
今村 俊博
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 金属イオン溶出 / ICP-MS / SR-XRF / Rhメッキ / 金属アレルギー / ICP-AES / 金属イオン / 溶出 / メッキ / XAFS / trace elemental analysis / 金属溶出 / 矯正装置 / 金属の溶出 |
研究成果の概要 |
金属元素の組織中への侵入は、金属材料と粘膜との直接接触が必要であることを明らかにした。また、Ni-Ti合金ワイヤーからのNiイオンの溶出はほとんど認められず、安定した合金であることが確認された。 一方、Ni, Ni-TiワイヤーにRhメッキを施した実験においては、メッキによりNiイオンの溶出ならびに組織への沈着はある程度抑制されたものの、いくつかのサンプルでは逆に溶出量が増大し、組織への沈着も顕著であった。(結果未発表)この検証のための追加実験において、乳酸、塩酸を用いて溶出実験を行ったが同様の結果となった。これは、局所の微小なメッキのはがれが、ガルバニー電極効果を起こしているものと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、口腔内に溶出した金属の粘膜への浸透・蓄積の様子を初めてとらえたものであり、用いた手法の斬新さおよび有効性を明らかにした。また、組織への直接接触によってのみ、金属イオンが組織内へと浸透することも明らかとなった。一方で、金属材料の表面改質すなわちコーティングにより、直接接触を抑制した実験では、局所のガルバニー電極効果により金属イオンの溶出の増大が確認された(未発表)ことで、今後の製品開発や臨床応用についてはさらなる検証が必要であるものと思われる。
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