研究課題/領域番号 |
15K16828
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都教育大学 (2017-2019) 大阪大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
中村 翼 京都教育大学, 教育学部, 講師 (70748970)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日宋交流 / 日元交流 / 日明関係 / 南北朝期 / 倭寇 / 海禁 / 蒙古襲来 / 琉球王国 / 14世紀 / 東アジア海域 / 日麗関係 / 仏牙舎利 / 日元関係 / 中世日本 / 琉球 / モンゴル襲来 / 海商 / 禅宗 / 鎌倉時代 / 人の移動 / 東アジア史 / 日本中世史 / 歴史教育 / 元寇 / 海域アジア / 元・明 / 仏教 |
研究成果の概要 |
東アジア海域史研究は1980年代以降、大いに進展した。そのなかで、11~14世紀前半は国家のゆるやかな貿易管理体制のもと海商が活発に活動した時代とされ、14世紀後半以降は明朝の厳格な交易制限のもと交流が低迷した時代とみなされた。しかし、海域世界の様相の探究は、転換点とされた14世紀中頃を境に別々の研究者によって主に担われたため、14世紀~15世紀前半にかけての海域世界の秩序変容の実態は十分に解明されていなかった。そこで本研究では、14世紀前半以前に日中間を結んだ海商およびその後継者が、それ以後の時代の変化にいかに対応し、またその動向が次代の海域世界の秩序形成にいかなる影響を与えたかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジア海域史を描く際、宋元交替(14世紀半ば)は時代の分水嶺としてつねに強調されてきた。しかし、それ故に14世紀中頃を前後する時代で研究者間の分業がなされ、研究史上の論点や分析対象、関心の所在に違いがあるため、時代の転換、秩序の変容なるものの実態は必ずしも明確ではない。かかる問題は、日本史上、当該期が中世の前期・後期をまたぐ時代であることも影響していようが、とはいえ近年の日本史学では南北朝期を前後する時代の連続・断絶の様相を解明する研究が相次いでいる。 本研究はこうした研究潮流をふまえ、海域史の観点から現状の克服を指向するもので、日本史・海域史を架橋する視座を鍛えることにも寄与しうる。
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