研究課題/領域番号 |
15K17490
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
量子ビーム科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 亮 京都大学, 複合原子力科学研究所, 研究員 (50455292)
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研究協力者 |
吉田 健文
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射光 / メスバウアー分光 / ガドリニウム / ナノテクノロジー |
研究成果の概要 |
放射光を用いたガドリニウムGdのメスバウアー測定の可能性を探った。メスバウアー分光法は、特定の同位体をプローブとすることで、ナノメートルより細かな分解能で価数や磁性を測定可能な方法である。電子線の測定や検出器の多素子化などの測定強度の向上に工夫を重ねて測定系を構築したところ、2005年比100倍の測定計数を達成し、Gd含有単分子磁石物質でのメスバウアースペクトルの測定に成功した。今後、さらなる測定系の高度化により、多様なGd含有機能性物質への応用が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノテクノロジーの進展により、測定系についてもナノレベル分解能が求められている。ナノビームが一つの方向性として進められているが、同位体ラべリング法は生命反応の研究などで実績があり、かつ単原子レベルの分解能も実現可能な手法である。メスバウアー分光法はそのような同位体ラべリングが可能で、かつ高圧や反応気体中などさまざまな試料環境でも適用可能な物性研究法であり、磁性元素として知られるガドリニウムについて放射光で世界に先駆けてそれを実現することはナノ磁石等のナノ材料研究の進展に極めて有用である。
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