研究課題
若手研究(B)
自律性血管運動(vasomoiton)は、細動脈において栄養や酸素を効率よく運搬するための自律的な血管収縮・拡張運動である。申請者は上腕部のvasomotionを記録し、その各周波数成分が虚血性心疾患に潜む血管内皮機能障害、腎機能障害、炎症、糖尿病と関連することを発見した。vasomotionは新しい血管内皮機能の評価法となりうるが、そのメカニズムや有用性については詳しく検証されていない。脂肪肝と動脈硬化を同時発症するSHRSP5モデルラットのvasomotion記録に成功し、関連論文を2編発表した。
血管内皮細胞は、全身をめぐる血管の最内層にある細胞で、一酸化窒素(N0)やエンドセリンなど数多くの血管作動性物質を放出しており、血管壁の収縮・弛緩をはじめとして、血管壁への炎症性細胞の接着、血管透過性、凝固・線溶系の調節などを行っている。この血管内皮機能は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満に加え、近年問題となっているメタボリックシンドローム(MetS)によってもその機能が低下することが知られている。血管内皮機能の低下を早期に発見することができれば、動脈硬化および重篤な心血管・脳血管疾患を未然に防ぐことが出来るため、非常に重要な課題である。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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