研究課題/領域番号 |
15K21158
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
経営学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山崎 尚志 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30403223)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リスクマネジメント / 損害保険 / 自然災害 / 企業価値 / 火災保険 / 地震保険 / 保険加入行動 / 台風 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,自然災害によって引き起こされるカタストロフィと保険会社の関係を主眼に置き,(1)災害のどういった要素が保険会社の企業価値に影響を及ぼすのか,(2)保険会社の特性によって,同じ災害であっても保険会社間への影響は異なるのか,を解明することにあった。 本研究の成果として,これらの問いについて以下の結果が示された。(1)自然災害の発生は保険会社に利得をもたらし,その企業価値を増大させる可能性がある。一方で,巨大災害については企業価値を減少させる。(2)保険会社の財務健全性は,災害発生時における企業価値への影響に変化をもたらす。その効果は保険業界の規制緩和後において顕著に見られる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特徴は,一連の自然災害と保険会社の企業価値との関係に焦点を当て,それらの関連性について包括的な分析を試みた点にあった。これまでの多くの先行研究では単独の自然災害(例えば,「東日本大震災」)の分析に特化していたことから,自然災害そのものの特徴に焦点を当てることができなかった。そのため,自然災害の規模や保険会社の特性によって保険会社の企業価値への影響に変化が生じる点を示したことは,本研究の大きな意義であったといえる。
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