研究課題/領域番号 |
16209015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岡田 保典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00115221)
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研究分担者 |
池田 栄二 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30232177)
藤井 豊 福井医科大学, 化学, 助教授 (80211522)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
49,920千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 11,520千円)
2006年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2005年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2004年度: 21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
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キーワード | ADAM / MMP / 変形性関節症 / CD151 / 組織破壊 / 再生 / ノックアウトマウス / 創傷 / 腫瘍浸潤・転移 / 活性化 / 心筋梗塞 / グリオーマ / MMPインヒビター / MMP-2ノックアウトマウス / プロテアーゼ |
研究概要 |
ヒト変形性関節症(OA)関節軟骨組織においてテトラスパニンの一分子CD151が軟骨細胞でMMP-7と共発現し、CD151の免疫染色性はMankin scoreおよび軟骨細胞のクローニングと正の相関を示した。また、CD151とMMP-7の軟骨細胞での共発現により潜在型MMP-7が軟骨細胞膜周囲で活性化した。これらのデータから、MMP-7はCD151との相互作用で活性化され、OA関節軟骨の破壊と再生に関わる可能性が考えられた。OAと正常関節軟骨におけるプロテアーゼ活性型ADAM8,9,10,12,15,17,20,21,28,30の遺伝子発現をスクリーニングし、ADAM12がOA軟骨細胞特異的に発現しており、その免疫染色性は軟骨細胞のクローニングと正の相関を示した。軟骨細胞をTGF-β処理すると軟骨細胞の増殖とともにADAM12発現が誘導され、細胞増殖はADAMインヒビター、ADAMI2抗体、ADAM12siRNA処理で抑制された。ADAM12はIGF-BPを分解し、IGF-1の放出を促進することから、ADAMI2はIGF-BP/IGF-I代謝を通してOA軟骨細胞増殖に関わると推定された。野生型、MMP-9-/-、MMP-13-/-、MMP-9/13-/-マウスの皮膚に創傷を作製し、表皮の再生と肉芽組織形成過程を解析したところ、表皮再生はMMP-9/13-/->MMP-9-/->MMP-13-/-の順により強く遅延し、肉芽組織での血管新生はMMP-9/13-/-とMMP-13-/-マウスで強く抑制されたことから、上皮化にはMMP-9とMMP-13が、血管新生には主としてMMP-13が重要な役割を果たすと考えられた。
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