研究課題
基盤研究(C)
災害救助ロボットをマルチエージェントとし、フィールド上に配置された全ての負傷者を効率的に救助するようモデル化した「災害救助問題」を取り組んできた。協調性のある知的エージェントをデザインするために、負傷者救助を優先するエージェントとガレキ撤去を優先するエージェントに分け、異なる報酬値の与え方で役割分担させ、効率的な救助ができた結果が得られた。また、避難エージェントと誘導エージェントからなるマルチエージェントシステムを用いて、避難誘導における最適な誘導員の配置条件と割合などを検討した。地元を対象とした比較実験から避難誘導開始人数が多ければ避難効率が減少することが分かった。
マルチエージェントシミュレーションを防災・減災をはじめとする様々な社会問題解決のための分析・予測手法としての応用を試みた。知的エージェントをデザインすることにより、知的な人間活動の様々な要素をエージェントに取り入れることができ、効率的減災するための知見が得られた。また、地域の特徴を考慮したシミュレーションより、効率的な災害避難方式の検討に役に立つ知見も得られた。直面する東南海地震の防災面で社会的に大きく貢献することが期待できる。文科省学校防災事業の地域で連携した避難所への訓練などにも応用することが可能となり、社会的な意義も大きいと言える。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 2件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
IntechOpen
巻: -
10.5772/intechopen.85109
International Journal of Environmental Science
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Springer International Publishing AG 2017, G. Leu et al. (eds.), Intelligent and Evolutionary Systems, Proceedings in Adaptation, Learning and Optimization 8
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