研究課題/領域番号 |
16K01748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
中野 裕史 中村学園大学, 教育学部, 教授 (60301678)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 運動 / 学習 / 記憶 / AMPK / PGC-1 / AICAR / 学習・記憶 |
研究成果の概要 |
本研究では,空間学習・記憶能力低下を呈するラットを用いて,嫌悪刺激による空間記憶獲得後の運動がミトコンドリア生合成に関与するPGC-1αとAMPKαの発現変化,および記憶の消去を生起するかどうかを検証した。空間学習・記憶能力低下を呈するラットでは,海馬のPGC-1α,AMPKαともに低下しており,ミトコンドリア機能低下の可能性が示唆された。獲得された空間記憶の保持は走運動により低下し,記憶消去が認められた。その際,海馬背側部のPGC-1α,AMPKαともに増加し,ミトコンドリア機能亢進の可能性が示唆されたものの,記憶消去とAMPキナーゼ経路の関係についてのさらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色として,記憶の消去過程に及ぼす走運動の影響を検証することが挙げられる。その際,精神・神経疾患の要因の1つに脳のミトコンドリア機能不全が挙げられていることから,発達神経症モデルラットを用いることにより,症状緩和に対する運動効果のメカニズムが解明されるとともに,発達神経症児へ運動指導や運動療法にスポーツ科学的な視点が加わり,スポーツ科学研究と精神・神経疾患研究に貢献するものと期待する。また,記憶の消去過程の研究は,心的外傷後ストレス(PTSD)の予防と治療の観点からも注目されている分野である。
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