研究課題/領域番号 |
16K02650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
野澤 健 立命館大学, 経済学部, 教授 (30198593)
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研究分担者 |
韓 喜善 大阪大学, 国際教育交流センター, 特任講師(常勤) (80756156)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 母語の母音カテゴリー / 個人差 / 英語の母音 / 知覚 / 生成 / 日本語話者 / 韓国語話者 / アメリカ英語 / 母音 / 同定 / 弁別 / 第1言語 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本語と韓国語の母語話者を対象に、アメリカ英語の母音の知覚同化と同定・弁別の難易度との関連における個人差に焦点をあてたものである。日本語話者の中にはfleeceとkitの質的な違いを知覚できるものも見られたが、それでもこの2つの母音を特定するのに母音長を手掛かりにする傾向が見られた。また、fleeceとkitの質的な違いに敏感な日本語話者はkitをdressと聞き誤る傾向も見られた。trapに関しては「ア」に近い母音と考える日本語話者が多かったが、trapを前寄りの母音と知覚できる日本語話者はstrutの正答率が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の非母語である英語の母音の知覚に関する研究では、日本語母語話者、韓国語母語話者などをひとつの集団として捉え、それぞれの集団の中の共通の特徴や集団間の違いなどに焦点を当てた研究が多かった。つまり、それぞれの集団に共通の特徴が、日本語母語話者や韓国語話者の特徴となる。しかし、それぞれの集団を構成する母語話者の回答にも個人差があり、一様ではない。本研究の特徴は、その個人差に着目し、それぞれの話者にとって母語の母音のカテゴリーと実験結果の関連を解明することを試みた点にある。
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