研究課題/領域番号 |
16K05394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
中田 正隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80180305)
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研究協力者 |
佐藤 公法
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 硫酸鉛鉱 / 方鉛鉱 / 硫酸酸性環境 / 硫酸塩ナノ鉱物 / 物質移行 / ナノ空間 / ポジトロニウム / オングストローム空間 / 粒子線 / X線 / 岩石・鉱物・鉱床学 |
研究成果の概要 |
硫酸酸性環境下で方塩鉱から硫酸塩ナノ鉱物が生成するメカニズムを,電解放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)観察,X線回折(XRD)実験,そして一連の陽電子消滅実験により調べた。方鉛鉱表面またはマイクロクラック表面に硫酸鉛鉱ナノ結晶生成が起こると,それらの粒界には近傍に硫黄が濃化したナノボイドが見出された。硫酸酸性環境下で硫酸鉛鉱の生成が進むと,粒界のナノボイド濃度が増加することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた結果は,硫酸酸性環境中の硫酸塩ナノ鉱物形成に粒界中のナノボイドが関与していることを示唆しており,このことは学術的に意義がある。さらなるデータの蓄積により,硫酸酸性環境下で硫酸塩ナノ鉱物形成メカニズムを説明するモデルの構築が期待される。実現すれば,環境への鉛溶出抑制技術に貢献するだけでなく,地質環境中の物質移行モデルの高精度化にも結びつくため,社会的貢献度も高い。
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