研究課題/領域番号 |
16K05460
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
|
研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
西嵜 照和 九州産業大学, 理工学部, 教授 (90261510)
|
研究分担者 |
加藤 勝 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90204495)
|
研究協力者 |
野島 勉
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 超伝導 / 低温物性 / ナノ構造 / 金属物性 / バルクナノメタル / 巨大ひずみ加工 / 物性実験 / 超伝導材料 / ナノ材料 / 量子閉じ込め / 走査プローブ顕微鏡 |
研究成果の概要 |
非周期ナノ構造体であるバルクナノメタル超伝導体を高圧ねじり(HPT)加工で作製し,臨界温度Tcを測定した.NbではHPT加工後にTcが増加したが,VやTaでは減少した.この違いは,ナノ構造に導入される乱れの強度や分布の違いで説明できた.また,HPT加工により,第Ⅰ種超伝導体Taを第Ⅱ種超伝導体に変換できること,NbとTiの混合粉末からNbTi合金を作製できることを示した. 超伝導の微視的理論を用いて,微小超伝導体のTcを数値計算した.その結果,超伝導体サイズの減少とともにTcが振動しながら上昇すること,乱れを含む系では乱れの分布や強度に依存してTcが減少する場合と上昇する場合があることを示した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,高圧ねじり法などの巨大ひずみ加工によりナノスケールの微細結晶粒を持つバルクナノメタルを作製できる技術が開発されてきた.本研究では,この手法を超伝導体へ適用することで,これまで困難であった非周期ナノ構造体の超伝導特性の研究を推進した点で学術的な意義を持つ.また,巨大ひずみ加工によって超伝導特性の向上や制御の可能性について知見が得られたことは,今後の超伝導応用などを考えるとその社会的な意義は大きい.
|