研究課題/領域番号 |
16K09235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
濱野 忠則 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40334817)
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研究分担者 |
白藤 法道 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (40529319)
吉田 裕孝 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 共同利用推進室, 研究生 (70646570)
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研究協力者 |
藤田 祐之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / タウ蛋白 / オートファジー / ROCK阻害薬 / オリゴマータウ / GSK3β / オリゴマー / 内科 / 老年医学 |
研究成果の概要 |
高度にリン酸化したタウ蛋白はアルツハイマー病(AD)の主たる病因となる。我々は脂質異常症治療薬pitavastatinがリン酸化タウを減少させること、この効果はROCK阻害を介することを報告した。ROCKはアクチン細胞骨格構成に重要な役割を有する疾患治療のターゲットである。今回ROCK阻害薬のタウ蛋白重合抑制機構につき詳細に検討した。ROCK阻害薬によりリン酸化タウは減少し、タウリン酸化酵素が不活性化していた。さらにタウ分解経路であるオートファジーの活性化も示唆された。タウオリゴマー量も減少していた。以上より、ROCK阻害薬はADをはじめとするタウオパチーの治療に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ROCK阻害薬はアルツハイマー病でみられる高度にリン酸化し、重合したタウ蛋白を減少させる可能性が示された。またこの効果はタウ蛋白リン酸化酵素(GSK3β、Cdk5)の不活性化、およびタウ蛋白分解経路であるオートファジーの活性化による可能性がしめされた。 本研究はアルツハイマー病をはじめとするタウオパチーの新しい治療法を提示する可能性があり、トランスレーショナルリサーチへの応用が期待され、学術的、および社会的に極めて重要である。
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