研究課題/領域番号 |
16K11679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岡本 圭一郎 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50382338)
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研究分担者 |
黒瀬 雅之 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40397162)
山村 健介 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
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研究協力者 |
高木 律男
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔顔面痛 / ストレス / 咬筋 / ラット / 三叉神経 / 三叉神経脊髄路核尾側亜核 / 侵害応答 / うつ / 痛み / 強制水泳ストレス / 神経科学 / 情動 / 電気生理 / 侵害受容 / ウツ / 顎関節 |
研究成果の概要 |
心理ストレスは歯科領域での痛みを増大させる。本課題ではストレスが咬筋の痛みを増大させる生体機構を、脳神経系の機能変化と想定し、基礎的に解明した。三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)に着目した。これまでの研究によってVc部は顎顔面部の痛みの応答を制御する部位であることが解明されているからである。繰り返しストレス処置を加えると、咬筋への侵害刺激による Vcの興奮性は有意に増大することが明らかになった。さらに選択的セロトニン再取り込み阻害剤を繰り返し投与するとストレスによるVcの興奮性の増大は低下することがわかった。つまりストレスによるセロトニン機構の変調が咬筋の痛みを増大させることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスが持続するとしばしば痛みが発生したり、増大したりする。一方、人が社会生活を営む上で心理ストレスは不可避である。本研究はストレスが痛みを増大させる事実を歯科的な痛みモデルで示した上で、抗うつ薬として広く使われている、セロトニン再取り込み阻害剤の投与が、ストレスによる痛みを軽減させることを明らかにした。つまりストレス制御こそが痛みのコントロールに重要であり、ストレスによる脳内セロトニン機構の変調の改善が、痛みの軽減に重要であることを示すものである。ストレスが日常的な存在である以上、生活習慣の中でセロトニン機構を調整することが 生活の質を向上させる上で重要になる。
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