研究課題/領域番号 |
16K15002
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
吉田 貢士 茨城大学, 農学部, 准教授 (20420226)
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研究協力者 |
ムティア アミ アミナ
シンティア ヘニ
バユ グトモ
板川 暢
松田 浩子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 水環境 / 洪水 / 水質 / 生物多様性 / 土地利用 |
研究成果の概要 |
溜め池は本来,洪水緩和・水質浄化・生態系保全等の多面的機能を有しており,適切に保全し管理することにより,ジャカルタ水環境の改善または今以上の悪化を緩和することに大きく貢献することができると考えられるが,以前は1000箇所以上あったものが現在では300箇所程度までに減少している.ジャカルタの水環境をこれ以上悪化させないためには既存施設である溜め池の適切な管理と活用が,現状での対策として最も実現性が高いと考えられるが,管理主体となる環境コミュニティの形成が急務である.本研究では地域住民や現地研究者とともに優先度の高い溜め池を選定し,水質浄化・洪水緩和機能などから溜め池の有効性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存施設の保水・遊水機能を生かした治水は都市型洪水対策として重要視されており,主要河川に大規模ダムを持たないジャカルタ首都圏において有効な手法である.溜め池や遊水池は,都市のアメニティとしての水辺や緑地となり,小規模分散型であるがゆえに住民が身近に水質管理や洪水対策を考えることができるなどの効果も考えられ,本研究はその多面的な機能を生かすための科学的な知見を示す役割を持つ.河川区域に限られた構造物重視の治水から,土地利用も含めた流域治水への転換についても議論することができ,学術的かつ現場応用的な意義は高いと考えられる.
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