研究課題/領域番号 |
16K15078
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
沢辺 京子 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (10215923)
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研究分担者 |
駒形 修 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (20435712)
林 利彦 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (90189655)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 蚊媒介感染症 / デング熱 / ダニ媒介感染症 / SFTS / 地理情報システム / 3Dリスクマップ / 節足動物媒介感染症 / リスクマップ / 景観スケール / 蚊 / マダニ / モニタリングシステム構築 / 3次元マップ / ArcGIS / 3Dマップ / モニタリングシステム |
研究成果の概要 |
ヒトスジシマカ雌の初見日の予測図を作成し、蚊の生息密度と周囲の環境との関係性を解析した。また、全天球カメラを用いて撮影した調査地の写真にGIS情報と実際の蚊の捕集成果を重ね、さらに深層学習によって解析し、ヒトスジシマカが好む潜み場所を可視化した。HYSPLITモデルで推定した大気塊の移動から、コガタアカイエカの国内外の移動と分散を考察した。 マダニの生息環境を景観スケールで評価するために、マダニ相、環境要因、土地利用要因の相関を主成分分析で解析した。さらに、SFTS浸淫地の調査地を例に、野生動物の出没頻度と人との接点を考慮してマダニ出現リスクマップを試作した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デング熱の国内感染は今後も発生する可能性が高く、日本脳炎はアジア全域で流行しており日本も例外ではない。GISと深層学習を基に作製した3Dマップは、ヒトスジシマカの分布情報がない地域でもその生息場所を可視化し、効果的な防除が可能になる。HYSPLITモデルを利用したコガタアカイエカの飛来予測は、日本脳炎の発生予測に繋がる。SFTSは現在大きな社会問題となっているが、景観解析等の技術によりマダニと野生動物の移動・分布をリスクマップで示すことで人をマダニの刺咬被害から守り、SFTSの流行拡大を抑止することに繋がる。本研究でこれらの新たな技術を初めて節足動物に応用し、学術的にも大きな成果が得られた。
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