研究課題/領域番号 |
16K18997
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 福井大学 (2017-2018) 立命館大学 (2016) |
研究代表者 |
竹田 有加里 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (20582159)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 受容体・細胞内シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
本研究では膵β細胞の長鎖脂肪酸レセプターGPR40刺激によるインスリン分泌増強作用、及び腸管ホルモンGLP-1レセプター(R)との同時刺激によるインスリン分泌相乗作用機序の解明を目的とする。長鎖脂肪酸EPA及びGPR40シグナル伝達系下流因子PKCの活性化薬は、β細胞株INS-1のインスリン分泌を増加させた。またGLP-1R (cAMP系)との同時刺激によりインスリン分泌を相乗的に増強させ、その作用はPKA阻害剤で完全に抑制されたことからGLP-1RとGPR40シグナル伝達系のクロストークが示唆された。理論研究の結果IP3Rがそのクロストークターゲットの主要因子であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二型糖尿病患者が世界的に増加の一途をたどる中、GPR40刺激が血糖値依存的にインスリン分泌を増強することから、二型糖尿病治療の新たな薬剤標的として近年注目を浴びている。一方で、武田薬品工業が生成したGPR40合成作動薬TAK-875は、肝機能異常を伴うため新たな薬剤の探索が急務であるとされていた。本研究ではIP3Rが二型糖尿病治療の新たな標的となる可能性を示した。また、GLP-1R・GPR40シグナル伝達系の同時刺激よるIP3Rの相乗的な活性化は、魚類などEPAを多く含む食事療法やサプリメントの摂取で実現できる可能性があり、安心・安全な糖尿病治療に貢献できると期待する。
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