研究課題/領域番号 |
16K19893
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
黒田 新士 岡山大学, 大学病院, 助教 (60633758)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腫瘍融解アデノウイルス / 抗PD-1抗体 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 複合免疫療法 / 免疫原性細胞死 / ウイルス療法 / 免疫チェックポイント / 腫瘍浸潤リンパ球 / アブスコパル効果 / 免疫チェックポイント阻害 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
現在臨床応用を目指して開発中のテロメラーゼ特異的腫瘍融解アデノウイルスは、マウス大腸がん細胞株およびマウス膵がん細胞株を用いた実験において、免疫原性細胞死のマーカーであるHMGB1やATPの放出を促すことで、CD8陽性Tリンパ球の腫瘍組織への誘導を促し、宿主の抗腫瘍免疫を増強することが立証された。さらに、免疫チェックポイント阻害剤の抗PD-1抗体との併用において、治療部位のみならず非治療部位に対しても強力な抗腫瘍効果を発揮することが証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規治療法である腫瘍融解アデノウイルス療法は、強力に宿主の抗腫瘍免疫を活性化する治療法であり、抗腫瘍免疫のブレーキを解除することで治療効果を発揮する抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害剤との併用は理想的な治療戦略である。腫瘍に対するウイルスの局所治療が全身性の抗腫瘍免疫を活性化することから、遠隔転移部における抗腫瘍効果の増強にもつながり、さらなる治療成績の改善が期待される。
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