研究課題/領域番号 |
16K20103
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 札幌医科大学 (2019) 九州大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
早水 憲吾 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70444833)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クエルセチン / フラボノイド / 強心作用 / カルシウムトランジェント / 陽性変力作用 / タマリキセチン / イソラムネチン / カルシウムジェント / 薬理学 |
研究成果の概要 |
クエルセチンは抗酸化作用を持つ植物フラボノイドで、抗腫瘍作用や心臓血管保護作用を持つことが知られている。その機序は抗酸化作用や抗炎症作用を介しているものと考えられ、クエルセチンが直接的な陽性変力作用を持つという報告は少ない。 本研究の目的は、クエルセチンが持つ抗腫瘍作用や心臓血管保護作用とは別の機序で心臓に対する直接的な陽性変力作用を持つことを証明することであった。 In vitro, in vivoの実験を行い、それらの結果からクエルセチンとその代謝物がジギタリスに似た作用によりカルシウムトランジェントを増加させることが示唆された。以上の結果を学術誌に報告し、国際学会において発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、クエルセチンとその代謝物がこれまでに知られている抗酸化作用や抗炎症作用に加えインビボにおいて強力な強心作用をもつことを証明し、その少なくとも一部はジギタリス様心筋細胞カルシウムトランジェント増強によっていることを証明することができた。 これは、クエルセチンが心臓血管疾患に対してこれまで考えられてきたよりさらに有用な効果を持つ可能性を示唆している。心臓血管保護作用を持ちながら、強心作用を持つ薬として心臓血管疾患に対して新たに臨床使用できる可能性を示すことができた。
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