研究課題/領域番号 |
16K20806
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
高山 充 東邦大学, 看護学部, 助教 (20623424)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児看護 / 身体拘束 / 両親 / 幼児 / 入院 / 倫理 / 身体抑制 / 看護倫理 / 小児 / チャイルドライフスペシャリスト / 児童の権利擁護 |
研究成果の概要 |
乳幼児期に身体抑制を受けた患児の母親5名に面接した結果、身体抑制に際しての母親の思いは<抑制されている子どもを目の当たりにするつらさ>、<必要最小限の抑制にしたい>、<抑制は仕方ない>、<抑制中の子どもに対するケアと医療者を信頼しきれない>、<医療者への信頼>、<抑制への関心をも上回る症状改善への思い>、<抑制されている子どもへの憐憫>の7カテゴリーに分類された。 母親は身体抑制最小化を強く望み協力を惜しまないが、気遣いや遠慮から医療者へ要望を伝えづらかった。また母親5人全員が<抑制は仕方ない>と述べたが、この母親も一方では<必要最小限の抑制にしたい>という矛盾した思いを抱えていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳幼児への身体抑制を最小限にするには、医療者サイドと保護者サイドの信頼関係や協力体制、認識の共有が必要であると考えるが、医療者と保護者の関係性から身体抑制を捉えた報告はこれまでなかった。 本研究では、乳幼児期に身体抑制を受けた患児の保護者の、身体抑制に際しての体験と思いを明らかにし、身体抑制減少に向けた医療者と保護者の協力体制について検討した。この研究結果は、医療者と保護者が入院患児の最善の利益のために協力するための一助となると考える。
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