研究課題/領域番号 |
16K20946
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
経営学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
朱 藝 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 助教 (30737664)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 異文化経営 / 国民文化 / 中国企業 / 人的資源管理 / グローバル化 / 中国系企業 / 中国 / 企業文化 / 儒教 |
研究成果の概要 |
まず、国民文化と異文化経営は、従業員から見る「中国」のイメージと関連していた。入社当初、中国に対し中立・否定的なイメージを持っていた日本人従業員の一部は、日々中国人従業員と接することで、ある程度彼らの慣習や文化的ロジックへ理解を示していた。 次に、企業文化による異文化経営への影響も確認された。例えば、評価制度や給与体制といった様々なより「実質的」な要因がより大きく従業員の考えに影響していることもあった。 最後に、中国人経営者が持つアイデンティティの複雑性も異文化経営に影響していることがわかった。その中でも、中国人経営者がより日本人従業員を中国人従業員より「信頼」していることが新しい発見であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、学術的意義は、まず、国民文化と異文化経営には、密接な関係性があることがわかった。特に、日本人従業員が持つ「中国」というイメージが如何に入社後に変化したのか、明らかにした。次に、国民文化以外に、企業文化や中国人経営者のアイデンティティといった要因が如何に異文化経営に影響しているのか、その実態を解明した。 第二に、社会的意義は、まず、企業のマネジメントへの示唆がある。例えば、在日中国企業の経営者がどのように「実質的」な要因を改善することで、自社のブランド価値を高められるのか示唆があるだろう。次に、中国と日本の文化摩擦を理解するケースとして、教育の場に提供することができると考える。
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