研究課題/領域番号 |
16KT0179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
松岡 里実 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (00569733)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自己組織化 / 細胞極性 / イノシトールリン脂質 / リポソーム内再構成 / 自発性 / 細胞運動 / PI(3,4,5)P3 / PI3K / PTEN / 細胞内シグナル伝達 / 再構成 |
研究成果の概要 |
運動する真核細胞の前後極性形成に関わる細胞内シグナル伝達系が示す自己組織化現象をリポソーム内で再構成する実験系を構築した。この系の必須因子であるイノシトールリン脂質代謝酵素PI3KおよびPTENについて、酵素活性を失わずに精製し人工脂質リポソーム内に封入する技術を確立した。このリポソーム膜上でのPI(3,4,5)P3の時空間ダイナミクスを幅広い化学反応条件下でイメージング解析する再構成実験系の構築に成功した。現在までのところ細胞内で見られた自己組織化ダイナミクスの完全な再現には至っていないが、今後、再構成系を用いた必須因子スクリーニングを行うための基盤技術を確立することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の増殖や運動などの生命に本質的な細胞機能は細胞外環境によらずに発現する。これには細胞内部で自発的に生成するシグナルが利用される。こうしたシグナルの起源は分子そのものではなく分子間相互作用にあるため、還元論的実験のみではシグナル生成機構を解明できず、分子を1種類ずつ追加して分子間相互作用を積み重ねることによりシグナルが自発的に生成する過程を再現する構成論的な実験が不可欠となる。したがって、本研究で開発した各種の構成論的実験手法は、細胞内シグナル伝達系における自発的シグナル生成機構を解明するために不可欠な技術的基盤となる。
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