研究課題/領域番号 |
17330075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宇野 淳 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (00349218)
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研究分担者 |
首藤 恵 (首藤 惠) 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (10206568)
谷川 寧彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60163622)
広田 真一 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40238415)
須齋 正幸 長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)
森保 洋 長崎大学, 経済学部, 准教授 (10304924)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,330千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 1,230千円)
2007年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | アンケート調査 / 仮想市場実験 / 行動バイアス / ハーディング / インデックス運用 / ヘッジファンド / ノイズトレーダー / ホームカウントリーバイアス / 機関投資家行動 / ガバナンス / 実験研究 / 仮想市場システム |
研究概要 |
証券市場における機関投資家の行動について、伝統的なファナンス理論と矛盾する運用行動を機関投資家の資産運用における行動バイアスとその決定要因をアンケート調査に基づき分析した。調査分析の結果は、わが国機関投資家のファンド・マネージャーの行動バイアスは、組織内部のインセンティブ構造と密接に関連し、ファンド・マネージャーにとっては合理的行動として理解できるが、コグニティブ・バイアスやディスポジション効果も検出され情報の非対称性がもたらす心理的要因も強く働いていることが明らかとなった。一方、ファイナンス実験により、機関投資家と年金基金の間で締結される運用ガイドラインやパフォーマンス評価基準に縛られ、委託者の立場に立った本来の投資判断で行動せず、ガイドラインに整合的で説明責任を果たしやすい行動をとる傾向があることが確認された。複数の評価基準を設定した実験により、現実の制度変更前後で行なった実証分析結果と整合的な現象が再現された。また、機関投資家運用はその規模が大きく、市場の流動性に著しい不均衡を生じることがあるため、短期的な投資スタイルをもつヘッジファンドが流動性供給の役割を果たしているが、こうした短期投資家の行動も市場制度や機関投資家行動の変化によるリスクの増大に敏感に反応し、流動性供給行動の減退により投資家の取引コストに甚大な影響を与える可能性があることが示唆された。証券市場制度の決定にあたって、実験とアンケートを組み合わせた効果測定をする意義が示唆された。
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