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アイヌ民族における複合差別の実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17653058
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関北星学園大学

研究代表者

横山 穰  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20244676)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードアイヌ民族 / 複合差別 / 教育現場 / ジェンダー / マイノリティ / 女性 / ソーシャルサポート
研究概要

本研究ではアイヌ民族における複合差別の実態について、特にアイヌ女性の被差別体験について明らかにすることが目的であった。とりわけ、差別を経験した場所について、小学校や中学校の義務教育階段において担任教師から差別的なことばや接し方をされ、ひいてはクラスメートからもアイヌであることから、軽蔑されたり、侮辱されたりするなど被差別の体験をしていることが明るみとなった。また、アイヌ差別の場所としては、職場もあげることができる。アイヌであるがゆえに、同僚や上司から差別的な扱いを受けたり、特にアイヌ女性の場合は、身体的な特徴で差別の目で見られたり、アイヌであることを指摘されたりするなど、屈辱的な体験をしたケースもあった。さらには、家庭においても、アイヌ女性が養子として親戚に育てられたりした場合であっても、アイヌではない子どもとは異なる差別的な処遇を受けたりした体験談もあった。アイヌ社会においては男性中心の社会的ヒエラルギーが存在していることも関係して、アイヌ女性のアイヌ社会における社会的地位はアイヌ男性のそれと比較して、必ずしも高いとはいえない。従って、アイヌ社会においてもアイヌ女性はアイヌ男性と比して、差別をより体験する機会が多く、さらに一般社会においては身体的特徴などの性差からして、より差別を体験し易いといえるのではないかと思われる。また、大きな問題点としては、より差別を体験し易いといえるのではないかと思われる。また、大きな問題点としては、教育現場において、教師が先導する形での差別を経験したケースが多々見られたことであった。いずれも学校で教師から差別的扱いを受けた女性は、その多くが50歳代から60歳代にかけてであったが、40歳代や30歳代においても、教育の場においてクラスメートからアイヌであることを理由に差別を体験したケースは少なくはなかった。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アイヌ民族における差別と人権2008

    • 著者名/発表者名
      横山 穰
    • 学会等名
      オックスフォード・ラウンドテーブル
    • 発表場所
      オックスフォード大学
    • 年月日
      2008-03-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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