研究課題/領域番号 |
17H04109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
村上 正巳 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30241871)
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研究分担者 |
木村 孝穂 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (90396656)
常川 勝彦 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30436307)
荒木 修 群馬大学, 医学部, 非常勤講師 (80589482)
奈良 誠人 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80420165)
黒沢 幸嗣 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80648072)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 甲状腺 / 動脈硬化 / 脂質代謝 / トリグリセライド / リポ蛋白リパーゼ / GPIHBP1 / 甲状腺ホルモン代謝 / 一塩基多型 / 甲状腺ホルモン / 肝性トリグリセライドリパーゼ / 脱ヨード酵素 / 脂質異常 / 遺伝子解析 |
研究成果の概要 |
本研究課題において、血清HTGLならびに血清GPIHBP1の免疫測定法を開発した。甲状腺機能との関連では、FT3とHTGL濃度が相関することが明らかとなった。また、基準範囲内のわずかなTSHの上昇を示す甲状腺ホルモンの不足が閉経後の女性において頸動脈の動脈硬化の所見に関連することを見出した。さらに、TSH受容体変異と2型ヨードサイロニン脱ヨード酵素の一塩基多型によって甲状腺機能低下を来した症例を報告した。GPIHBP1濃度測定法を開発する過程で、TGを代謝するLPLを間質腔から血管内腔に輸送するGPIHBP1に対する自己抗体によって高TG血症を来たすGPIHBP1自己抗体症候群を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、甲状腺ホルモンの動脈硬化進展抑制作用の研究を行い、わずかな甲状腺機能低下が頸動脈硬化に関連することを見出した。脂質代謝異常の病態を解明する目的で、TGを代謝するLPLを間質腔から血管内に輸送するGPIHBP1の測定法を開発したが、その過程でGPIHBP1に対する自己抗体が存在するためにLPLによるTGの代謝が障害されて著明な高TG血症をきたすGPIHBP1自己抗体症候群を発見した。それらの症例において免疫抑制剤が治療に有効である可能性が示唆された。これまで不明であった自己免疫性高TG血症の病態を解明した独創的な研究であり、新たな脂質異常症の治療法の開発につながることが期待される。
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