研究課題/領域番号 |
17K00207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
篠崎 淳 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30510953)
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研究分担者 |
長濱 宏史 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 顔認知 / 顔想起 / 機能的磁気共鳴画像法 / 認知神経科学 / 人間情報学 / 機械学習 / fMRI / 多ボクセルパターン解析 |
研究成果の概要 |
応募者らはこれまで、充分に見知った相手の顔(既知顔)を認知する際の脳機能を明らかにし、既知顔の認知には未知顔と異なる特異的な神経回路が関与することを明らかにした。しかし、未知顔から何度も見ることを経て既知顔となる際の脳機能の変化は不明であった。 そこで本研究では、行動実験とMRI実験を行い、未知顔から既知顔への変化について調べた。その結果、行動実験からは、既知になるにしたがって正答率が上昇し、想起の正確性が増加した。しかし、MRI実験では脳機能変化を検出できなかった。したがって、未知顔から既知顔への変化では、行動には現れるが、MRIで検出できない程度の脳機能変化が生じていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの顔研究は、未知顔を対象にするものと、有名人など既知顔を対象にするものとに別れていた。本研究では未知顔から既知顔への移行過程における顔知覚・想起での脳活動パターンの変遷を明らかにするものであり、これまでの未知顔研究と既知顔研究とを滑らかに接続する新たな顔研究領域の創設が可能である。 本研究に続く研究により、頭の中で思い浮かべた個々人の顔を脳活動を用いて読み取ることができれば、新たなブレイン・コンピュータ・インタフェースの開発への寄与が期待できる。
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