研究課題/領域番号 |
17K00641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
松神 秀徳 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 主任研究員 (10639040)
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研究分担者 |
鈴木 剛 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 主任研究員 (70414373)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 次世代難燃剤 / 縮合体 / 不純物 / 生体内利用性 / 溶解度 / 膜透過性 / 毒性発現性 / 消費者製品 / 縮合型リン系難燃剤 / リスク因子 / 低分子量不純物 / 溶解性 / 膜透過速度 / ERアゴニスト活性 / 模擬消化液 / 模擬肺胞液 / 合成不純物 / 生理学的抽出試験 / 含塩素縮合型リン系難燃剤V6 / マルチハートカット二次元LCシステム / 四重極飛行時間型質量分析計 / 生物濃縮性 / 生物学的利用能 / CALUXアッセイ / 生殖毒性 / 化学物質管理 / 分解物 / 生体内利用 |
研究成果の概要 |
縮合型リン系難燃剤は、欧州RoHS 指令やPOPs 条約対象の規制難燃剤に代わって主流となりつつある次世代難燃剤のひとつであるが、近年、環境経由の曝露リスクが危惧されている。縮合型リン系難燃剤に関しては、科学的知見に基づくリスクベース管理を導入し、消費者の火災安全性と健康安全性を両立させる管理方策を採ることが考えられるが、その生体内利用性と毒性発現性は解明されておらず、消費者製品の含有実態に関する実測データも極めて少ない。本研究は、縮合型リン系難燃剤を対象に、生体内利用性と毒性発現性に関するラボ実験、および消費者製品に関する含有実態調査を行い、そのリスク性の解明に資する科学的知見を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた生体内利用性と毒性発現性に関する知見は、本研究のみならず今後の環境経由の化学物質曝露に伴うリスク評価を検討する上で基盤となる科学的知見である。また、消費者製品における濃度レベルと物質組成に関する特徴を示した点は、国際的にも本研究が初めて明らかにしたものである。さらに、縮合型リン系難燃剤の市販製剤から消費者製品に関する科学的知見を伝達することは有意義であると考えられ、積極的な情報発信を通じて学術的・社会的貢献を果たすことができると考える。
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