研究課題/領域番号 |
17K01925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 甲南女子大学 (2018-2019) 京都文教大学 (2017) |
研究代表者 |
松井 愛奈 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (40377007)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 保育環境 / 想定外 / 遊び / 子ども / ニュージーランド / リスク / ベネフィット / 安全 / 設置基準 / 保育者 / 発展 / 発想 |
研究成果の概要 |
日本よりニュージーランドの方が想定外の使い方に寛容であることを支える要因として、「室内外の使用区分がゆるやかで、さまざまな場所で物を自由に使用できる」「想定外の使い方を意図して置く」「子どもの発達においてリスクのある遊びの経験を重視する」「保育者一人あたりの子どもの人数が少ない」「安全確保のための保育環境設置基準が非常に細かく定められている」ことが見出された。また、物の扱い方がその外観から明示されにくいほど想定外の使い方が生まれやすい可能性が示唆された。さらに、リスク・ベネフィットアセスメントの視点を取り入れ、想定外を生かして子どもの遊びを育む保育環境構成のための具体的指標を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安全な状況において、想定外の使い方を認めることは子どもの遊びの発展につながる。日本・ニュージーランド(NZ)における観察・面接・質問紙調査により、保育環境における想定外の使い方と「子どもの発想力」や「遊びの発展」との関連性を捉える枠組みを構築し、日本よりNZにおいて想定外の使い方に寛容であることを支える要因を特定した。想定外の使い方を認める/認めない判断を下す際や、想定外の使い方を認めない理由を吟味し、解決策を見出すことが可能かどうか検討する際に有効な具体的指標を、リスク・ベネフィットアセスメントの視点を取り入れ開発した。想定外を生かして子どもの遊びを育む保育環境構成のための一助となるだろう。
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