研究課題/領域番号 |
17K02564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 武蔵野美術大学 |
研究代表者 |
相原 優子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (30409396)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ユダヤ系アメリカ文学 / ソール・ベロー / ユダヤ系アメリカ人作家 / 現代アメリカ文学 / シンシア・オジック / 可傷性 / アメリカ文学 / ユダヤ系 |
研究成果の概要 |
ユダヤ系アメリカ文学作品に見られる「可傷性」のテーマを探った。特に、ソールベローの作品やグレース・ペイリーの作品を中心に考察を進めた。このテーマは、特にイスラエルを考察する際重要になる。特に大きな結論はないものの、作品の分析を通して、人間は「力」を行使する力強い存在ではなく、お互い簡単に傷つく弱い存在だからこそ意味のある存在であり、それ故に繋がり得る存在である、という事に気付くことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の学術的意義は、多くの場合、文学研究を含む人文系の学問に於いても「戦争」「戦い」を主流のテーマとして考察してきた。むしろ、この分野における考察から一歩進んで、キーワードを「暴力」ではなく、「平和」を新たなテーマとすべき時期が来た、と思われるからである。一人で世界をつかさどる力強い人間の役割というよりも、人間の弱さに焦点を当てる時に到達しているかと思われる。お互いの「可傷清』に気付くことで、「平和」の基礎を作ることに貢献できるんではないか。
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