研究課題/領域番号 |
17K05741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
飯島 隆広 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (20402761)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 核磁気共鳴 / 固体 / 重水素 / 常磁性 / NMR |
研究成果の概要 |
固体NMR分光法の中でも重水素核の固体NMRは,固体物質における分子の静的構造だけでなく動的構造(分子運動)を調べるための極めて有力な方法である.しかし,これまでの研究対象は反磁性化合物が圧倒的多数であり,常磁性化合物に対しては,不対電子の影響により測定及び解析が困難となる問題があり,測定法も限定的であった. 本研究では,常磁性固体用重水素NMRの拡張を目的に,2つの新手法を開発した.1つ目は分子運動を活用した化学サイト分離法,2つ目は2次元NMRにおける相互作用分離法である.これらの手法により,重水素核周りの静的・動的局所構造をより正確に調べることが可能になった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では常磁性化合物に対する新規な固体重水素NMR法として化学サイト分離法と相互作用分離法を開発した.測定及び解析の困難さから常磁性固体の重水素NMRによる研究例はこれまで少なかった.本研究で開発した手法は配位高分子や金属タンパク質等の興味ある系における静的・動的局所構造の解析に資する.
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