研究課題/領域番号 |
17K06575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
戸田 祐嗣 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60301173)
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研究分担者 |
椿 涼太 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (80432566)
尾花 まき子 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10447831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 水工水理学 / 河川工学 / 河川植生 / 初期侵入・再萌芽 |
研究成果の概要 |
国内外の河川で問題となっている河川樹林化現象に関して,樹林繁茂のきっかけとなる裸地砂州への植生の初期侵入・再萌芽機構に関する定量的・継続的な現地調査を実施した.調査の結果,裸地砂州への植生の種子供給について,河川水際線付近の帯状の領域と裸地砂州上の砂堆背後で大きくなり,前者は水散布が支配的で後者は風散布による種子の集積が支配的であることが示された.水際付近での帯状の侵入域の内側境界と外側境界は,種子散布時期の冠水頻度等により決定されることが明らかになった.これらの観測結果に基づいて,植生の初期侵入箇所を予測する数値モデルを開発し,モデルの精度,妥当性が確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
裸地砂州への植生の初期侵入・再萌芽について,これまでは現地観測の困難さから実測データが不足していたが,本研究の成果により実河川での定量的・実証的データが得られ,その知見に基づいて植生初期侵入の予測モデルが開発されており,データ,モデルともに新規性の高い学術的成果が得られた.河川の樹林化現象は国内外の河川で報告され,河川管理上の課題となっており,それに対して,樹林繁茂のきっかけとなる初期侵入機構を明らかにする本研究の成果は,今後の河川植生管理の効率化・高度化への発展が期待される有用性・発展性の高い成果と考えられる.
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